法律相談Q&A
消費者問題
状況説明 | |||||
■インターネット被害
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質問と回答 | |||||
Q1 | 私は、どうしたらいいのでしょうか。その会社に電話して間違いであることを伝えた方がいいのでしょうか。今後、私は何か支払わなければならないのでしょうか。 |
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A1 |
結論から申し上げると、このようなケース(電子メールによる請求も含みます。)の場合には「無視」が最も有効な手段です。その会社に対して電話してはいけません。 |
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Q2 |
よくよくそのサイトを見直してみると、サイトの下の方に「クリックすると、登録されて利用料が発生いたします。」と小さくかかれていました。この場合でも、私は支払わなくてもいいのでしょうか。 | ||||
A2 | その場合でも支払う必要はありません。 「利用料が発生する」という記載だけではそもそも契約として成立していないとも言えますが、記載内容によっては、形式上、契約が成立している可能性もあります。しかし、仮にそうだとしても、 >あなたには「クリックすると登録利用料が発生する」という事を考えないで誤ってクリックしていまったのですから、こういう場合には、契約の重要な要素について錯誤があることになりますので、民法95条により錯誤の無効が主張できます。 なお、民法95条は、ただし書きにおいて、「重過失がある場合には無効は主張できない」(要約)とされています。しかし、インターネットの場合、電子消費者契約法3条が適用され、「消費者の申込み又は承諾の意思表示に際して、その意思の有無の確認を求める措置を講じなければ、民法95条ただし書は適用がない」(要約)こととなっています。 あなたの場合にも、そのような登録の意思を確認する措置などなされていませんので、契約が無効であると主張して、登録利用料の支払いを拒むことができます。 (補足) なお、こういった業者の手口は日々巧妙化していきます。クリックすると、IPアドレスやメールアドレスが自動的に表示される場合もあります(なお、この場合も単に表示がされているだけで、実際に業者があなたのアドレスを認識するということは通常考えられません。)。 何かトラブルがあった際には、以下の国民生活センターのHPを参考にしたり、国民(消費者)生活センターや消費者問題に取り組んでいる弁護士等に相談してください。 参考HP 「国民生活センター」 |
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2009/1/16 長谷川敬祐 |